クエイドはレイも初めて来たらしく、4人は街の中をキョロキョロしながら歩いていた。 いろんな種族が街を歩いている、小型の飛空艇が飛び回っていてとてもにぎやかな国だ。 「お前らちょっとついて来い。」 ローはそう言って店の中に入ろうとした。 「ちょ、ちょっと待てよ。何しに行くつもりだよ?」 ハウィーはローを呼び止めた。 「はぁ…お前らそんな装備でレブルアに行くつもりだったのか?そんなんじゃすぐに殺されるぞ。」 ローは大きなため息をついた。 「金は心配すんな。それと4人にあった武器を選んでやるから。」 そう言ってローとゼスは店に入っていった。 レックス達も仕方なく店に入っていった。 店の中にはいろいろな武器や防具がきれいに並べられている。 「おい、レックス。」 ローが店の奥からレックスを呼んだ。 「お前、これどうだ?」 ローはレックスに1本の剣を渡した。 レックスが持っていた護身用の剣とは違い長く、少し青みがかった銀色でとてもきれいな剣だった。 「でも…これ高いんじゃ…。」 「金の心配はすんなって言ったろ?どうだ気にいったか?」 「うん、初めてだよこんな本格的な剣を持つの…。」 そう言ってレックスはしばらく剣を眺めていた。 「ハウィー、お前のはこれだ。」 ローはハウィーに剣を渡した。 ハウィーの剣はレックスの剣より重く少し長めだ。 「その剣は力で押し切るタイプだ。まぁなんとなくお前にあってる気がしたからそれにしたんだけど、どうだ?」 「なんか…このずっしり感がいいよ!ありがとな!」 ハウィーは嬉しそうに剣を鞘から抜き小さな子供のように喜んだ。 「レイはその剣で十分だよ。このへんじゃ結構高値で売れるんだよなぁその剣。あとは……フィーか…剣は持てそうにないしな…」 ローはあごに手をあて考えだした。 「ん〜…とりあえず護身用にダガーでいいか。」 ローは並べてあるダガーを手に取るとフィーに渡した。 「…あ、ありがとうございます。」 フィーはダガーを受け取るとそれを不思議そうに眺めた。