「さや…別れよ」
この日は肌寒い曇り空が広がる日だった
あいつは…私を裏切ったんだ。
自分から浮気してたくせに…。
男なんて皆そうなんだ…
この日から私は恋心という心を捨てた。
男が信じられなくなった
4月4日…
今日は始業式。
今日から私、高橋さやは高校生になる。
女子校に行こうと思ったけど友達に反対された。
なんで友達に従うかって…?
私の支えは友達しかいないの。
父は多くの借金を残して家を出て行ってしまい、母は私が一年生の時にガンで逝った。
だから私がバイトして稼いで頑張ってる。
ご飯とか家事とか…ね。
本当はいけないことだったんだけどね。
…
「さーやー!!!おはよ♪」
そう言って私のもとへ走ってきたのは友達の 橋本なな。
中学から仲良しになった大の親友。
「おはよう、 なな!」
ななは、お金もちで両親から可愛がられてるモデル並の体型と顔の可愛さ。
いつもポニーテール。
たまにおろしてくるときもあるけど。
肩よりちょっと長めの髪の長さで毛先にフワフワと少しだけクセがついてる。
ちなみに私は毎日おろしている。
髪の質はストレートで背中の真ん中くらいの長さ。
目は二重です。
「つかさー、なな先輩にちょぉカッコイイ人みつけたの〜♪」
「ん?どこどこ〜?」
「こっち!」
グイッ
「わわッ なな、あんま引っ張ったら危な
ドンッッ
「いてて…?…あ、スミマせ
チュッ
その時、口に暖かいものが触れた。
え…?
そっと離れていった。
目の前には茶髪で耳にはピアス、瞳は一重のような二重のような…男がいた。
ちょっと見とれてしまいそうな…
って…え…?
あれ?
私今、何…されたの?
んーと…
って…
「えええぇ〜?!」
「何?いきなりでかい声出すなよ うるせぇ」
「イヤヤヤヤ…ってアンタ!今…あ…ぁ…あたしに…き…キスをした訳ですか?」
「そうだけど…何?」
「イヤヤヤヤ!!!何じゃなくてさ!!!なにしてくれ
「俺、あんた気に入った♪覚悟してな♪」
そう言ってあっちの方へ行ってしまった…
ちょ…ちょっと待ってよ〜!!!!
つづく