あっという間で店を出た私達はなんだか不完全燃焼だった。
「翼くんの所に行ってい?」
亜由美が行く気満々で私の手をひっぱった。
「いらっしゃいませ〜おっ!亜由美ちゃんと尚ちゃん!」
翼と誠が出迎える。亜由美は翼くんに抱きつく。私は適当に席に座り携帯を見つめる。
「どおしたの〜なんか変じゃない?」
誠が私の顔を見る。
「酒〜!」私は誠に酒を促した。そしてひたすら飲み続ける。考え事をするときの私の癖だ。亜由美は翼くんとイチャイチャ中。私は誠とバカを言い合ってる。頭の中ではキラくんの事が離れない。
なんて忙しい体だろう…
ホストに騙されたくない。男に振り回されたくない。また同じ繰り返しわしない。私はいい女。そう簡単に騙されない。自己暗示を繰り返しかける。逆に騙してやる。
私は気合いが入った。彼氏になって欲しいとは思わない。都合のいい男にしてしまえばいいんだ!普段恋の駆け引きなんて出来ない私が無理にこんな事を考えるから…バカな女だよね。
お酒を今日も浴びるほどのんで、誰も待たない家に一人帰る…