大切な事は…
「トーコはな…実は向こうの国では姫様なんだ。こちらの姫とは分身みたいなもんじゃ…。同じ力を持つ2人は、これから試練の間でに行って、2つのカギをとってきてもらいたい。」
王様にそう言われると、トーコは胸に吊した『心のカギ』をにぎりしめた。
「トーコが今持っているカギと、『夢のカギ』『希望のカギ』…その3つのカギは、この世界と向こうの世界の運命のカギと言っていいくらい大切なカギなんだ。」
トーコは不安な表情をして姫様を見た。
その顔を見て、姫様はトーコの手を優しく触れた。
母が言っていた…
『特別な存在』
この事だったんだ…。
「試練の間にいくには、まだ早い年齢じゃが…まぁ良いじゃろう………。明日早速行ってくれるか?」
トーコは強く頷いた。
トーコの心はドキドキと不安で一杯になっていた…。
1章 終わり