翼「だって、こいつもアホやんか」
拓「お前ほどちゃうわ!」
翼「ああ?!」
秋「どうせどっちもアホやん」
肘をつき不機嫌そうなSaxの秋奈。白い肌に綺麗な顔立ち、栗色の長い髪がふわりと風に揺れる。その愛らしい姿に反して最近口が悪い
猛「俺、はーちゃんと同じクラスで幸せ〜!」
さっきから嬉しそうに笑う猛は背も高く一見大人っぽく見える。だが、最近あてたふわふわパーマと丸い目のせいか相変わらず子どもっぽい
彼の椅子にはベースが立てかけてある
波「うちら高2組は4人全員5組やもんなあ!みっきー」
一番小さいTpの波音は大きな瞳で光希に笑いかけた。彼女の頭には少しルーズにまとまったおだんごが乗っかっている。
光「そうやな」
勝手にキーボードとしてバンドに加えられ今ではすっかり溶け込んでいる光希。その髪は一部分を大きく編み込み片側でまとめている。
猛「これから楽しみ!…って慶太〜!」
波「なんか言え〜!」
先ほどから全く周りを気にすることなく椅子にもたれ雑誌を読んでいた慶太郎もようやく顔をあげた。
整った眉に少したれ目の目。短い黒髪のすき間でピアスが光る。
彼の読む雑誌には大きくドラムと書かれている