庭でガーデニングを楽しむ吉田氏
穴を掘ってると土の中から木箱を見つけた
お宝など期待しながら開けてみると…
中に入ってたのは汚れた日本人形だ…しかも気味が悪い事に、身体中を黒い髪の毛の様なのでぐるぐる巻きにされ、釘が何本も刺されている…
見た瞬間、胃から込み上げる吐き気に襲われ、庭の物置に放置して家に入る
その日から吉田氏は、奇妙な夢に毎晩悩まされるのであった…
物置から人形が這い出て、家に入り寝室までゆっくりやってきてドアが開く…
そこにいるのは、人間の等身大もの大きさの人形で、血走った目で何かを叫びながら襲いかかってくる
いつもそこで目を覚ます…、時刻はいつも明け方の4時過ぎ
全身汗まみれだ
仕事が休みの時決意を決め、人形を木箱に入れて車で神社に向かう
道中、カタカタと木箱が音を立てて動く
それは、神社に到着するとピタリと止んだ
すぐに神主に人形を見せた… 神主は到着前から不気味な気配を感じてたらしい
神主は人形を見るなり、顔色を変えて携帯で電話をする
しばらくして、数台の車がやってきて、中からぞろぞろと神主が現れ、お祓いを始めた
火の中に人形を入れた瞬間、肉が焼けるような嫌な臭いと、断末魔…
今でも耳に残る確かに悲鳴が聞こえた…
その後、神主の話では
あの人形には無数の人間の魂が宿っていて、長い間封印されていたと
木箱にお札が貼っていた事を思い出す…
もう少し来るのが遅れたら呪い殺されてたと…
念のため魔除けのお札を貰い、吉田は家に帰る
帰宅後、庭でガーデニングを楽しむ吉田氏