「いらっしゃいませ」
愛美は高峰智に呼ばれ店に戻っていった。
スタッフルームには香菜と智の2人だけ。
「高峰さん、最近愛美と仲良いですよね」
智はチラッと香菜の方を見たけどまたすぐ視線を戻した。
「愛美のこと、信じても大丈夫ですよ。逆にあの子の方が裏切られない体質になってるんですけどね」
「…」
香菜はそれを言った後、長椅子から立ち上がった。
「じゃあ、あたしも戻りますね!」
香菜は足速にスタッフルームから出ていった。
智は1人、
「…」
香菜の言葉の意味を考えていた――。