藤代 悠紀中学2年
夏休み━━
私には中学校入学の時から気が合い何をするにも一緒の友達【板垣 ひとみ】がいた。
ひとみには好きな人がいた1つ上の野球部の河野先輩。私達は吹奏楽部でよく野球部の応援に行っていた。それで一目惚れしたらしい。
私は恋とか全然してなくてただ部活に青春を注いでた。
「ねぇ悠紀!あたしね、今日部活が終わったら河野先輩に告ろうと思うんだ。」
『マジ?』
「うん!河野先輩夏休みあけたら卒部して受験勉強に専念するでしょ?
だから、言うなら今だと思って!夏休み始まったばっかだから、付き合えたらデート出来るし★」
『そっか!頑張ってね!』
ひとみは強い。
私だったら絶対自分から言えないよ。
応援するね。頑張って!
私はひとみが帰ってくるのを下駄箱で待った。
向こうから走ってくるひとみが見える。
成功したのかな?
『どうだっ「最低」
え?
今何て言ったの?
『ひとみ!』
ひとみは私を残して走り去っていった。
次の日ひとみは顧問の先生に対部届を出していた。
私が話しかけても無視するだけ。
他の部員からあとから聞いたら、ひとみは河野先輩にフられたらしい。
しかも、河野先輩が言ったセリフは
《俺は、板垣さんより悠紀ちゃんの方が好みだな。》
新学期からイジメが始まった。