キラキラ14

アカツキ  2006-08-18投稿
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『おはよう!』
始業式の朝私が元気よく挨拶をしながら教室に飛込むと、みんなが一気に静まった。
『どうしたの?』

私が問掛けても誰も答えない。変だなと思いつつ席について黒板を見た。
『え…?』

【藤代悠紀は親友の好きな男を奪う最低女です。】

あぁ…そっか。
ひとみがやったの?
河野先輩にフられたはらいせなんだね。
すぐ終わるよね。こんな子どもっぽいイジメ。

だけどそんな甘い考え通用しなかった。

上履きがなくなって。
机がなくなって。
体育着がなくなって。
嫌がらせのメール電話。

辛くて携帯折っちゃった。
どうしてだろうね?
あんなに仲良かったのに
簡単に崩れちゃうんだね

私は元に戻れるならとひとみに話しかけた。
『ひとみ…河野先輩にフられたのは、しょうがないよ。また新しい恋すればいいじゃん!
河野先輩の好きな人は私じゃないよ。河野先輩が言ってた。だから、昔みたく仲良くしよう?』

「はい。以上?
あたしはあんたのせいで好きな人も大好きな音楽も失ったんだよ!
あんたなんか死んじゃえ。さよなら裏切り者。」

私、裏切り者なの?
私が悪いの?

そうだね。きっと私が悪いんだね。
私がいなければいいんだね。
私なんか死んじゃえばいいんだね。

私は殺人未遂を侵しました。
自分を殺そうとした。

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手首から流れる血を見て不覚にもまだ死にたくないと思ってしまった。

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