自業自得とはいえ、房子の失言は、房子自身の精神疾患を浮き彫りにさせる結果となった。 結衣子の主治医は、姉に対する50余年に及ぶ房子の嫌がらせに対して、まず、家庭の中で指導が行われていなかった事を重要視した。 大抵の子供が、家庭や学校で人が嫌がる事をしないよう、又、自他のモノの識別等が必要であると、常識的に指導を受けているはずなのだが、例外を前にして、結衣子の長年の心痛に同情した。
新着小説100作品 恋愛ミステリSFファンタジーホラーエッセイ日記ノンジャンル公募投稿作品アドベンチャー詩・短歌・俳句スポーツコメディ学園物その他管理人用