「ね〜!聞いてよ!!昨日バイト凉と同じでね。バイト中なのに、手とか繋いでくるんだよ!マジビビった〜」
『ラブラブでいいですね〜』
「悠紀廊下行こ。」
『ラジャ!』
私と亜紀はほのかのノロケなんか聞きあきたから廊下に出ていつもの様に窓から外を見ることにした。
「ねぇ?悠紀…悠紀は那智先輩のこと好きになったりしないよね?」
『何言ってんの!?ならないし〜私はあかつ先輩だもん!』
「そっか★じゃあ、安心できる♪」
亜紀は私と那智先輩が仲良しなのを気にしてよく同じようなことを聞いてくる。
私のことまだ信じてないのかな?
私が亜紀に中学生の頃のことを言えないのはこのせいもある。
私は信じてくれないと、信じれないから…
「悠紀?」
『へ?』
「ボーッとしてたよ?」
『そう?』
「うん…平気?」
『平気だよ!ちょっとあかつ先輩のこと考えてただけ〜笑』
「悠紀ったら妄想か!?」
今思えばこの幸せだと思っていた瞬間から
すべてが狂い始めてたんだね。
もっと早く気付きたかった
でも、気付けるはずかないね。
下へと進み始めた未来を
変えることなんか出来たのかな?