「この剣…でかいな。」 レックスは店の奥に置いてある剣を手にした。 「重っ!!」 あまりの重さに剣を落としてしまった。 「それは普通の人間じゃ使いこなせねぇよ。」 ローが近寄ってきた。 「え、じゃあこれ飾りか何か?」 「それはドラゴンスケイル専用の剣だ。竜族の馬鹿力じゃないとあつかえない。それに長すぎるだろその剣。」 その剣は普通の剣の2倍近く長く重かった。 「そういやあいつ妙にでかかったしなぁ。あいつにはピッタリだな。」 「あいつ?お前らドラゴンスケイルを見たことあるのか?」 ローは眉をひそめ聞いてきた。 「あぁ、すぐにどこか行っちゃったけどな。」 レックスはそう言いながら剣を重そうに元の場所に戻した。 ローは少し驚いているようだった。 レックス達は店を出るとしばらく街の中を歩いた。 「宿のほうは用意してあるから後は好きにしていいぞ」 ローは突然立ち止まり言った。 「ロー達はどこに?」 「俺らはちょっと用事がある。宿はここをまっすぐ行ったとこにあるから。」 そう言うとローとゼスは狭い路地に入っていった。 宿に入ると無愛想な男が立っていた。 「4人、ローの言ってたやつらだな?」 レックスは小さくうなずいた。 男は「こっちだ」と言って4人を部屋に案内した。 部屋の中は以外と広い。 「悪いがこの部屋しか空きがないんだ。」 4人は顔を見合わせた。 「私は大丈夫だけど…。フィーは?」 フィーは小さくうなずいた。 フィーとレイはベッドを使いレックスとハウィーは床に寝ることになった。