守は考えた・・・・
少女の言葉は守の心にドスンと響き渡った。
この子をこのゲームで優勝させてあげたい・・・・
幸せになってほしい・・・そう思った。
・・がしかし、だからと言って他人を犠牲にしてまで人を殺め、自分の幸せを掴み取るのは間違っている。
そこで守は、何とか説得してみることにした。
「やっ・・やっぱり人を殺してまで自分自身の望みを叶えるっていうのは間違ってるよ!」
「あなたに何が解るっていうの!?そんなに幸せそうに暮らしておいて・・知った風な事言わないで!!」
「でも・・!殺人罪で警察に捕まって・・ますます孤独になる一方だよ!?」
「うるさい!!今だって孤独で・・いつも誰だって私を守ってくれないんだ!!」
「だったら・・・・僕が君を守り続ける!!どんな事があっても!!!!」
守は我に帰り、さっきの言葉を思い出し、顔を真っ赤にした。
たかが小学生が二十代の男性でも言いそうにないプロポーズのような言葉を言ってしまったからである。
「あっ・・いや・・その・・・・」守は言い訳を考えた
少女は少し顔を赤らめ、嘘だと否定した。
むしろ怒りを買ってしまったようだ。
説得は骨が折れそうである