『綾香大丈夫??』
『咲那…』
『めずらしいね…風邪なんて…』
『大丈夫だよぉ―』
これが1年前のあたし。
咲那…あたし…まだ怖いよ…。
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ピピピピ♪♪
…メールだ。愛紅。
『今日…休むんだ。』
…愛紅もか。
『あたしも休み。風邪?』
と送り返した。
ピピピピ♪♪
返事。
『ぅん…綾香は…?』
『自律神経がどーのこーのだって』
『…そっか。お大事にね』
『…今から愛紅ん家行っていい?』
『大丈夫なの?』
『うん。大丈夫』
『なら来てもいいよ』
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「おじゃまします」
「綾香っ!!」
「綾香ちゃんいらっしゃい」
「こんにちは」
「あがっていって」
「ありがとうございます」
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「ごめんね。綾香」
「何が?」
「さっき嘘ついた」
「??」
「ホントは…重度のストレス。」
「え…??」
「あたしもう学校行けない」
「助けて…綾香…」
「…」
「お願い…助けて…」
「そんな…」
クラッ…
「…綾香…大丈夫…??」
「愛紅…悪いけど今は助けられない。」
「綾香…??」
「あたしにばっか頼んないでよ!!」
「…」
「あたしだって辛いの!!愛紅だけじゃないの!!」
「綾香…」
「あたしは…愛紅の…スーパーマンじゃないの…!!」
「…ごめ…んなさ…」
愛紅が涙を流していたことに気づいた…。
「ごめん…愛紅…」
「ううん…あたしが頼りすぎてたのかもしれない…」
「…」
「綾香は…強いね。自分のことばっか考えてるあたしがみじめだよ…」
「ねぇ…あたしも…嘘ついたんだ…」
「何…??」
「あたしがあの高校に入ったのはね…」
「うん…」
「あたしが友達を殺したから…」