翼「もー、あのおっさんしつこい!!!」
秋「もう疲れたぁ〜!」
すると突然聖二が立ち止まった。
聖「…」
拓「せぇちゃん、何してんねん!!」
猛「早くっ!!」
聖「先行け」
拓「はあ?」
翼「なにちょっとかっこいい感じで言うてんねん!正直かっこよくないで!ほら!おっさんが…」
聖「あほか!!?ここで全員捕まって警察にでも突き出されてみろ!バンドなんかできんくなるぞ!」
美「…!」
猛「でも…」
聖「俺がなんとかするから、お前ら逃げろ。」
光「なんとかするって…どうやって?」
聖「俺がお前らに嘘ついて工場に連れてきたってことにする。お前らは立ち入り禁止って知らんかったって」
猛「そんなん…全部せぇちゃんのせいになっちゃうやん!」
翼「それなら俺も…!」
聖「だからお前はあほか?ここは俺だけでええねん!リーダーは俺や。リーダーの俺がバンド守らんでどうすんねん。俺はええからお前はバンド守るために、続けるために逃げろ!」
翼「…」
拓「…わかった。行くで、翼」
翼「でも!」
拓「せぇちゃんの言葉聞いたやろ?!ここで皆捕まったらあかんねん!来い!」
美「ごめん…聖二」
8人は聖二を一人残し走り去った。