止めないで
私は貴女の心音が
とても好きだから
いつまでも傍で
聞いていたいだけ
私はといえば
汚れも何も感じずに
ただ 血液を
流しているだけの存在
音も汚いし
リズムも少しおかしいね
だから私は
貴女の心臓に
憧れるんだ
貴女だけは
私の心音(ことば)を
笑わないで聞いてくれたけど
私は少し恥ずかしいんだ
動脈だけでは
だめなんだ
汚い静脈もなければ
心音も
美しさも
そのリズムも
何もかもが失くなってしまう
だから私は
貴女さえ
嫌でなければ
この心臓を貴女にあげる
私が静脈になって
貴方の傍にいる
貴女が嫌でなければ
私はずっと
貴女と共に居たい
私は貴女と
一つの心臓になって
いつまでも共に居たい
だから
私の心臓を貴女にあげる