『何に怯えているの?』
『そんなのわからないよ』
━━バシュッ━━
毎晩見る夢
途切れる夢
夏になると
必ず見るんだ…
どうして毎晩同じ夢なんだろう?俺に何かを伝えようとしているのだろうか。
この夢を見るようになったのは、小学4年生の夏からだ。夏休みになると必ず見る。だから、俺は夏が嫌いなんだ。
意味のわからない夢
何かに怯えている俺
俺の名前は柳 龍介。今、俺は高校生だ。夢の事は誰にも話していない。話せば、変な目で見られる様な気がしたからだ。みんなの前では、話を合わせて夏が楽しみとか言っている。
蓮『なぁなぁ!もうすぐ夏休みだよなっ♪』
蓮は一番の友達だ。蓮とは小学校からの付き合いだ。
七奈『そぉだねぇ〜高校最後の夏だし、思い出作りにみんなで何かしよっか!』
蓮『おっ!いいねぇ〜何する?何する?』
真治『俺は、みんなでキャンプとかいいと思うんだけど…どうかな?』
蓮『おぉ〜真ちゃ〜ん、ナイスアイディアだね〜』
七奈『龍は、何したい〜?』
俺『ん?何でもいいや』
蓮『お〜い、龍ちゃん!何だよその返事〜夏休み楽しみじゃないのか〜?』
みんないつも遊んでいる気の合う友達だ。もうすぐうちの学校は夏休みになる。だから、みんな浮かれ気分だ。蓮はその典型的なタイプだ。授業中だというのに、夏休みの話をしてくる。
七奈『じゃ、放課後、うちに集合ねっ♪』
俺がボーっとしている内に話は進んでいたらしい。
そして、放課後、俺は七奈の家へと向かった
SUMMER TIME
1 TIME
END