家に入ると…
執事みたいな人がこちらに向かってきた。
「あたし達…女神様に逢いにきたんですが。」
トーコがそう言うと…
「旅をしてる方達ですねお待ちしておりました。…こちらへ。」
執事はトーコ達を案内する。
一つの部屋に入ると…
綺麗な女性が眠っていた。
「村長から袋を預かってはいませんか?」
執事がそう言うと、トーコは渡された袋を取り出した。
「それを開けて下さい。あなた達2人がそれを開ければ、女神様は目が覚めます。」
2人は袋を開けると…
真っ白な粉が部屋中を舞う。
粉雪のように…
輝きながら…。
「すごい………。」
その輝きが消えると同時に、女性は目を覚ました。
そして、トーコとナツに目をあてた。
「心の旅をする者…。あなた達のおかげで私は目を覚ます事が出来ました…。その粉は、目覚めの粉と言って、心の旅をする者しか使えない物…。私が目を覚ましたので…村もこれで平和になるでしょう。」
女神様は2人にお礼を言う。
「女神様は村を守っている神様…。眠りの病にかかり、目覚めなくなってしまって、村が大変な事になっていた。2人共ありがとう。」
執事も2人にお礼を言う。
「あなた達が探している物です。お礼に差し上げます。」
女神様はカギを渡してきた。
「これは…?」
「これは『希望のカギ』です。」
トーコとナツは顔を見合わせ喜んだ。
村へ戻ると…
来た時とは違く、活気が溢れていた。
村に平和が戻っていた。
2章 終わり