ここはマンハッタンにあるとある中学。
俺はシュウ。どこにでも居るフツーの中学二年だ。
「コラ、シュウどこ見てるんだ！」
「すんません…。」
俺は今、補習の真最中だ。
俺としたことが、中間考査で落第点を取ってしまった…。
「ウゼーな…。」
「何か言ったか？」
「いや何も。」
RRRRRRRR…。
ようやく待ちに待った終了のベルだ！
「じゃあな！」
俺は速攻で身支度をし、窓から飛び下りた。
「よー、アレク！！」
飛び下りた下には、弟のアレクが立っていた。
「もー危ないじゃないか兄さん！」
「気にすんなって、それより一緒に帰ろうぜ！」
俺は弟と共に、家に帰った。
家といえば、俺の家には開かずの間があり、今日は弟と二人で入る予定だった。
そして日が暮れ、俺達は開かずの間のトビラをこじあけて中に入った。
「兄さん、コレ…。」
「鏡…だな。」
入った部屋には、大きな鏡だけが置いてあった。
鏡には張り紙があり、見ると〜お前の勇気を見せるよ、勇気亡き者は立ち去れ〜と意味深な言葉が記されていた。
「勇気？面白いじゃん！」
「兄さん、やめた方が良いと思うよ。」
「うるせーな！大丈夫だって！」
俺はアレクの言葉を無視して鏡を開けた。
その刹那、目の前が真っ白になり俺達は光に飲み込まれた。
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