初めて会ったときは
こんなふうになるとは
考えもしなかった。
話してくれても
ただテキトーに
返事したり
話も真面目に
聞いたりしてなかった。
みんなで
会ったりする以外に
連絡をとって二人で
会ったりするように
なってからは
テキトーにしてると
バレるから
ちゃんとあんたを
見るようになった。
けっこう
背が高いわりには
顔が小さくて
目は薄い二重で
鼻はちょっと
低いんだなとか。
徐々にそんなふうに
考えるんだとか
悩んでる話も
愚痴も聞いたり
しているうちに自分と
比べるようになった。
全然正反対というか
別物だと思った。
でもすごく真面目に
物事に対して
考えるところや
考え過ぎて
しまうところは
なんとなく自分に
似たものを感じた。
そんなに頻繁に
会ったりしてた
わけでもなく
何回か会ったり
してただけだったのに
付き合うことに
なったよな。
たまにあんたはおれに
「一目惚れでも
なかったのに
なんであの時
付き合ってくれたの」って何度も聞くけど。
そのたびにおれは
なんとなくとか
テキトーな事を言って
はぐらかしてたけど。
ほんとの理由は
まだ言ったことないし
大した理由でもないけど。
ほんとはあの時