狭い世界の片隅
絡めて揺れる
彼と膝の上
俺の体じゃない
たまにみる君
また荷物を背負ってる
その小さな手から
俺にくれるビー玉
俺に囁く女
あれとは違う空気
また渡す鍵、手紙
針を見て零れる溜め息
また足音響く階段
これで何度目かな
今日はカードじゃなくて
嫌気さす
また波うつ 雪に似た
その動きに 影をみる
俺を手放さない機械だから
断ち切れない俺が事実
疲れ果てた手が透かす
泡に浮かべてみた君の姿
きっと鍵は持っているんだ
淡白なんだろう
首に手を添えてみる
締めてくれるのは何処?
チョーカーに依存する俺も
あの女も同じだろう
とりかえす真夜中
まだ全部抱えている君がいた
理由はないけど
終電見送った
君からの言葉
あの女とは違う色で
生まれたままに 白い心に
背中合わせてみた
チョーカーはいらない
鍵をもたなかった君と
これからはきっと
描いていける
また くれる ビー玉