聖歌の森の子 1

ゆちむ。  2010-02-12投稿
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そこは誰も寄り付かない森だった。

空気が薄く灰色がかった霧で視界が開けない。
森に行った者はみんな帰ってこない。その森の中に…先に…なにがあるのかは誰も知らない。

だが一つだけ。
とても甲高く美しい歌声が森を抜けて村まで夜通し響き渡る。

この森を人々は『聖歌の森』と呼んだ。



〜仮想1994年 ジェム村〜


行きたくない、行かなきゃいけない、行きたくない、行かなきゃいけない……………。

ルネ「行かなきゃいけない!?」

やだ絶対嫌だ!!!!
行ったら確実に帰って来れない。


ルネ「でも…」


行くしか無いんだ。
私がかせられた使命。
行かなきゃいけないんだ。


村長「いいか…歌が聞こえても引き寄せられてはいけないよ。そのまま帰れなくなるからね。」


村長は目が赤かった。
母様は目が赤くなり、顔がパンパンになっていた。

母様「気をつけるんだよ。もし父さんとワイズリーがいたらよろしく伝えて…。」



コクンと頷くと私は大きな深呼吸をし、森へ…向かった。



持ち物は古着に食料、水、銅の刀、薬、包帯…。
悪いヤツが父様と兄様を消したんだ。
私がそいつを仕留める。

と、その時。


〜♪


歌声…が………聞こえる……………………。



?「マー」


マー????

?「シー」


???

?「マー」



?「ロォー!!!!!!!!」



ルネ「っ!!!誰だ貴様!!!」


?「はわわわわっ………マシ……マ…ロゥ…。」


マシマロ??
名前か?


ルネ「貴様…マシマロとゆうのか?」

マシマロ「そぅでぃすなるよーう♪」


歌声の様な声だ…
マシマロ…コイツが悪いヤツ…?




続く

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