何事もなく授業は過ぎていって、放課後。
『部活だぁ〜』
「なんか今日部活って、ミーティングらし〜よ?」
『げっ…マジかよ…』
一年生の私達にとってミーティングのあの雰囲気は耐えがたい苦痛の時だ。
『サボりたい…』
「だーめ!行くよ〜」
『亜紀は真面目だな〜』
本当亜紀は真面目。
水曜日の自主練だって毎週出てるし…。
頑張りすぎるとバテちゃうぞ?
『まだ時間あるし、もうちょっと教室いようよ〜』
「いーよー喋ってよ★」
「ごめんウチは恵梨と先音楽室行く〜」
「わかった〜」
『恵梨…?』
「なんかほのか最近恵梨と仲いいよね。」
『いつの間に?』
「あたし達が窓から先輩達見てるときに喋ってる子じゃん?
結構話し合うみたいで仲いいよ。」
『へ〜…』
知らなかった。ほのかには私達だけだと思った。
ほのかは明るい性格だし、友達がいくらいたっておかしくないよね。
友達に嫉妬するなんておかしな子…嫌われちゃうよね。
ダメダメ。
みんながみんな私みたいに狭く深い付き合いがいいって子ばっかりじゃないんだから。