そして昼前になり神社へ参拝しに行く事にした。
お賽銭を投げ
「友美が1日でも早く良くなりますように・・」
と、祈祷した。
そしてお守りを買う事にした。たくさんのお守りを買うと神様同士でケンカすると聞いた事があるから、これでもかってくらい吟味し一つに絞った。
そしておみくじをひいた。「末吉」だった。恋愛運は「今が勝負」と書かれ、待ち人は、「遅いが来る」とあった。
「っっしゃあぁ!!」
と、つい叫んでしまい、他の参拝客から注目を浴びてしまった。幸いな事に父さんと母さんに笑ってもらえた。
神社を出た後に気付いたが、父さんも母さんも大量にお守りを買ってた。同じ境内で購入したのだから、同じお守りがたくさんある。苦笑まじりで気まずそうに二人が顔を見合わせた瞬間を俺は逃がさなかった。
俺もいつか友美とこういう夫婦になりたいな・・
漠然ながら、心からそう思えた。
外食でお昼を済ませ、病院へ向かった。以外に和やかな雰囲気だった。
緊迫した空気で「302号室」に入りたくなかったので嬉しかった。
病院はやはり静まりかえってた。エレベーターの音が病院内に響いた。