GO AWAY#19

速見  2010-02-15投稿
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第四話 雪野の事件

京都達は資料を見る前に軽く変装をした。京都はミット帽を被り雪野は持っていた髪留めで長い髪を一本に縛り優から渡された眼鏡をかけた。これでパッと見ではわからない。雪野はもともと眼鏡をかけることはなかったから知り合いでもわからないだろう。

その後、今の自分たちの状況を知るために近くのファーストフードで一旦休憩を取ることにした。現在時刻は十二時を少し過ぎたところだ。お弁当も学校においてきてしまったし、今まで散々無駄に遠回りしてきたのだからお腹がすいても仕方がない。優に渡されて資金を無駄には出来ないので安上がりなとこが都合が良い。それにゆっくりと自分達が関わっている事件を知りたいのだ。京都と雪野自身まだ雪野が全国指名手配って事だけしか知らないのだ。事件も知らなければこの後の行動もしにくい。

事件の資料を見させてもらうと事件は昨日の十月十一日午後十時頃に起きた。知立高校から四〜五キロ離れた新台市唯一の繁華街の路地裏で銃殺された男性四人が遺体となって発見された。遺体となっていた人たちはそのまま放置されていた。現場には四発の弾丸が残っていた。遺体が発見されたのはパトロールに来ていた警察官が偶然発見。銃殺ということですぐに警察は動いた。


ここまで読んだ二人は声には出さなかったがなぜこんなにも早く警察は雪野が犯人とつきつめたのか疑問に思った……が、すぐにそれは解消された。しかし、その解消が二人にさらなる不安と疑問を抱かせることになる。


警察が青山雪野を犯人と決め付けた理由として大きかったのが現場から少し離れた所に青山雪野の生徒手帳が落ちていたからだ。しかもその生徒手帳には、血が付着しておりその血痕は遺体の血液と一致した。それが決定的証拠としてあげられ雪野は指名手配犯になったのだ。



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