冷酷なコンクリートの上で
頬杖をついている
青白い吐息は
月のない夜に
嫌に映えている
燭台の灯火は
それに呼応するかのように
微量ずつ
煌めきを発し
霧となり
冷酷な天へ昇華していく
青白い吐息は
切なさを染め
コンクリートの隙間から覗く生命は
潤いを隠せずに
泣いている
残酷な漆黒は
美しい花も
醜く爛れた
この眼球も
すべてを平等に
覆い隠した
冷たさは
人の温もりを
静かに吸って生きている
冷たさは
いずれ
温もりとなり
生きていく