『バカにしないでください!』
「那智先輩と悠紀仲いいですね〜」
亜紀が私の方を真っ直ぐ見て言った。
私には睨んでる様にも見えた。
「悠紀ってイジメたくなるんだよね〜」
「イジメ…?妹みたいだからですか?」
「そうそう!」
那智先輩と亜紀がポッキーを食べながらお喋りを始めたから、私は極力黙っていようと決めた。
「私は妹みたいですか?」
「亜紀ちゃんは妹とは違う感じかな〜」
「女として見てるんですか!?」
おっ!?亜紀が積極的になってる…
でも、顔真っ赤だ!笑
「ん〜なんて言うか…後輩?」
「後輩…?」
「そう。」
なんか亜紀撃沈って感じだな…
『そろそろ部活行った方がいいんじゃない?』
「あっ!本当だ〜」
「行きますか?」
『「はーい」』
人の気持ちってそう簡単には分からないよね。
言ってくれなきゃ分かんない。
この時はまだ亜紀が私のことをどう思ってるかなんて分からなかった。
だって何も言ってくれなかったもん。
亜紀は本当のこと言ってくれるなんてどうして思ってたんだろ?
私だって亜紀に本当のことかくしてるのに…