はつ愛

 2010-02-19投稿
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 18歳
まわりの友達と比べたら遅かった。
初めて、君の彼女になった時
「この人の子供を産むな」
そんな思いが片隅にあったな。

「なんか、言いたい事あるでしょ、5分待つから電話よこしてよ」
小学校とか、随分昔から知ってたけど
挨拶すらしない存在。
人気ものの君。
大人しく 真面目で通ってる私。
再会したのは
大学生になった 春の事。
偶然、一緒の店に居て
地元のよしみか、懐かしかったのか。
 声をかけてくれた。
それが、二人の出会い。
そこからは、毎日
気付いたら 日課のようになっているよね。
夜の電話
中身は覚えてないけど
楽しみだし嬉しかった。
その会話の中で突然言われて
一方的に切られた電話。

少し強引だけど 私をひっぱってくれる君を
私は好き。
大好きだけど、最初のキッカケは…
やっぱり男の人ぢゃないのッ?
そっちから言ってよ!
こんな事を考えながら
でも、このチャンスを逃す??
でも、恥ずかしいし…
でも、でも、でも〜…
電話切られた途端に
一気に不安と期待で手が震えてる。
ドキドキ…
ハラハラ…
オバちやんかな〜。
そういえば
よく、「歳ごまかしてるでしょ(-_-;)」って言われるよなぁ。
でも
大和撫子は永遠の男の憧れだよ!!
なんて、くだらない事考えてたら
5分なんか あっというまで
日付も変わってた。
………。
あ〜ぁ、もう遅いよ
寝ちゃえ!!
自分を甘やかして
現実逃避
「おやすみなさい!!」

「♪♪♪♪♪〜」
聞き慣れた着メロに
目を覚まして ボタンを押す。
「なんで、電話くれないの?
寝不足なんだけど」

いい位に朝だつた。
『…』
「なんか言ったら?
もういいよ?」

『好きだよ』
「もう、遅いよ」
『ごめんなさい』
「知らない?」
『…』
「仕方ないな〜」(^v^)
毎日妄想してたような
みんなに自慢出来る恋愛の始まりじゃない。
とんだ 格好悪い始まりだった。
けど、私は凄く 幸せだよ
一つ年下の
少しだけオレ様な初彼。



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