飲めないコーヒー。

コットン  2010-02-20投稿
閲覧数[406] 良い投票[0] 悪い投票[0]

今日もまた。

誰も飲まない
コーヒーを入れる――‥




部屋に漂うコーヒーの匂い。
その匂いが貴方を思い出させてくれる。
目を閉じたらそこには
貴方が居る――‥

あの頃は幸せだった。
毎日貴方の横で眠りについて
起きたら横には貴方が居て。
毎朝アタシは飲めないコーヒーを入れて
貴方はその大好きなコーヒーを飲む――‥

「上手くなったね。美味しい」って言いながら。


コーヒーが苦手で
飲めないアタシでも

毎朝部屋に漂う
この匂いだけは大好きで。

貴方と居る
傍に居るって
安心できて‥

貴方と同じぐらいに好きだった。




でも今じゃ‥
そのコーヒーが
アタシの涙腺を緩ませ
その匂いが
アタシの目に
熱い熱い雨を降らせる

今では【過去】になった
あの頃の想い出と貴方‥
もう
戻る事なんて出来やしないのに
貴方はアタシのコーヒーを飲んでくれないのに

全部全部分かってるのに。

毎朝コーヒーを入れる
前に進めない情けない女。


今,誰と居ますか?
あの頃と同じように
誰かにコーヒーを入れてもらってますか?



幸せですか?











ゴメンね‥
アタシは当分,
貴方を忘れる事は
出来ません――――‥




i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 コットン 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]
荒木さやかchan
プロデュースバスソルト


▲ページトップ