うぜえ。
消えたい。
もう終った話なのに……
あの記憶を思い出させないで。
〜♪〜♪〜
思わず学校を出た後、あたしは近くの店で暇を潰す事にした。
と、携帯の着信音。
「…誰だよ…」
あたしはそう呟きながら出る。
『もしもし!?…こよりィ?』
……真希からだった…………
「あーうん…そうだけど」
『今ドコ?真希もそっち行くからあ!!』
「……真希もサボんの?…ま、いいケド。駅前のスタバ。」
―しばらくして、真希も店に現れた…。
『…姫依、さっきはアリガトね。』
「…べっつにー」
―あたしは真希の笑顔に少し照れながら、キャラメル味のコーヒーを飲む。
『真希がハブられても、優しくしてくれた女子、姫依ダケだったしね…』
―真希は、隼人が言う通り、
中学の時から女子の連中にハブにされていた。
理由は多分真希が昔からこのキャラだったからだと思う。
…でも、あたしは中坊の頃から真希が好きだった。
たまにウザイけど、
あたしにないものをもっていたから。
…素直な心…を…。