「僕は世間が憎いよ。
まるで氷みたいに冷たい。
僕はあの日のために惜しみない努力をしてきたんだ。
血のにじむような努力だったよ。
それなのに周りは僕を拒絶した。
期待に胸ふくらませた僕を無視というかたちで打ちのめしたんだ。
なんて罪深い行為かな。
わかってるよ。
裏切りに心引き裂かれた小羊は広い荒野で死ぬしかないんだ。
まるでピエロだね。
いいんだ友よ。
慰めなんていらないよ。
むしろ笑ってくれ。
誰にも愛されることのないこの哀れな小羊を。
そして嘆こうじゃないか。
僕をおとしめた呪わしき日の存在を」
「……正直に言えよ。
バレンタインにチョコもらえなかったから悔しいって」