翼「俺ら聖二がおらんと困るんです!」
全員が頭を下げるが相変わらず相手は眉間に皺をよせたままだ
「いつまでも遊ばせるわけにはいきません。貴方達も受験生でしょ?いつまでもこんな遊び…」
慶「遊びじゃないです。」
慶太郎がいつもの様子できっぱり言った。
慶「僕達も聖二君も真剣です。でもそれでも遊びだと言うなら真面目にやってるってことはっきり証明します」
「証明?」
すると翼があの“例の紙”を目の前につきつけた
聖「あれは…!」
聖二は部屋を飛び出した
「何、これ?」
翼が取り出したのは琢磨にもらったあの紙だった。
翼「今度大会があるんです。」
「大会?」
美「はい。あの…せめてこの大会までは聖二君をバンドに返してもらえませんか??それで私達、絶対賞をとってみせます。真剣なんだってこと証明してみせます。そしたら聖二君がやりたいこと、許してあげてほしいんです」
「…」
「「お願いします!!!」」
「…わかりました。でももしその賞とやらがとれなかったらその時は…」
慶「わかっています。」
猛「ありがとうございますっ!!」
母親が家の中に戻ろうとするとそれと同時に聖二が飛び出してきた