さて、大病の上に、家庭内に問題を抱え、友人に恵まれたとはいえ、もたれ掛かる伴侶を持つでもない結衣子が、かくも、折れずに、自らの仕事と育児を成し遂げ、社会貢献に身を投じることが出来たということは、ある種の奇跡なのであるが、一体、何をして、結衣子の心を支えたのだろうか? 実は、それが、40年近く遥か遠い日の思い出である処に、人の心の強さというか、人の心の不思議さを垣間見るのである。
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