たか。
アタシの初恋
そして、アタシの全てを捧げた人。
今もまだ、隣りにいる
たかはいつもアタシの事ばかり心配してくれる。
アタシのお兄ちゃんみたいな存在。
「ハル、風呂上がったから入っていいぞ」
髪の毛がまだ濡れていて
たかにぃのシャンプーの匂いがする。
そんなたかにぃの姿をみていつも硬直。
たかにぃかっこよすぎ!!
そんなことを思いながら
たかにぃの横を通った。
お風呂から上がったらってリビングにいったら
たかにぃがいた。
「あ、親父には内緒な?
ハルも食べる?」
ヨーグルトを片手にもって、口にはスプーンをくわえていた。
そのスプーンでヨーグルトをすくい
アタシの口に運んできた。
「ん。 うまいだろ?」
「うん!! 美味しぃ!」
「知ってる。
顔に書いてある」
アタシのほっぺをツンとつっつき笑いながら
もう一口分くれた。
美味しいんじゃない
嬉しくて、たまらない。
これって…間接キスって言うんでしょ?
ヤバイ…考えてたら、顔が熱っつい。
「どした? もしかして…」
好きってばれた…?!
ど、どうしよぅ!!
「のぼせた…?!」
そう言ってあせってるたかにぃは、アタシをお姫様抱っこをして
たかにぃの部屋のベットへ…
ゆっくり下ろしてくれた。
アタシの頭をポンポンとたたき
「今日、寝てけば?
たまにはいいだろ?」
「ぇ…でも、たかにぃ寝れないじゃん!!
これ、シングルベットだし…」
「狭くて悪かったな!
でも、ハルがちびだから
シングルベットでも余裕で入る」
アタシの肩にコンってぶつかって、たかにぃが無理矢理入ってきた。
いつもより…顔が近い。
アタシ、お風呂でのぼせたんじゃなくて、たかにぃにのぼせたのかも。