あなたを渡してほしい
何もかも明け渡して
真実なんて陳腐な言葉で飾らなくていいから
もっと本質的なあなたが見たいのです
一つの悩みがあってそれがいくつもの不安に枝分かれするんだ
悲しみが悲しみしか産み出さないことを理解しているんだ
人を信じられなくても
前なんて見えなくても
限りなく限りなく生きていかねばならないから
温かく息を吸えるならどこだっていいんでしょう?
私じゃ不満足かもしれないけど
あなたの痛みを癒せるほど強くはないけど
隠すことならできるよ
他のもっと面白いことで誤魔化してあげられるよ
だから私にあなたを託して
それで梅雨時の空のようなあなたの瞳が青く染まるのなら
私を利用して
少しでも安らいでください
愛がこのちっぽけな手のひらに零れたなら
それはすべてあなたのものだから
私はあなたのために生きているのだから
少しの時間でもいい
光に華やいでくれればそれで
そのままのあなたで……