分かってるんだって
誰にだってそうだって事
手を握られただけなのに
心臓をギュッて掴まれたみたいに胸が痛くなし
だけど私が強く握り返そうとすればすぐに手を離してしまう
あなたよりも20センチも低い身長
あなたが頭を軽く叩いたりふざけて首に腕を回したり
『苦しいよ』と言ってあなたの腕を払ったけど
本当は胸が苦しかった
『ホントちっちゃい』と言ってあなたはいつも私を抱きしめてみるけど
それが一番嬉しくて寂しい
抱きしめる時はあまりにも優しくて
これが愛の証明だったらなんて願わずにいられない自分が悲しい
何秒かの夢
目を閉じて腕をあなたの背中に回そうとすればすぐにすり抜けて行く
夢を見させてくれるのもあなただけど
覚ましてしまうのもあなた
『私だけ』なんて勘違いも一瞬の事
だけど『優しくしないで』なんて絶対に言えない
だってほんの一瞬だったとしても
やっぱり嬉しいし
やっぱりあなたを好きで仕方がないんだから
冗談で私を本気にさせてしまうあなたを憎らしくも思うけど
あなたならいいやって
馬鹿だから思ってしまうもの
この片想いが両想いになる日なんて来ないとしても
あなたを想う自分は嫌いじゃない
喜んだり
それでも落ち込んだり
私の気持ちは忙しくて休まる時はないけど
恋する事は楽しいって久しぶり思ったし
この想いを大切にしたい
いつかあなたに告げてみようか
そこで私の恋が終わったとしてもそれはそれでいい
だからさ
それまではもう少し淡い夢を見させて