「…これ、夢だよな…」
そう信じたいが、やけにリアルすぎるこの世界。
とにかく歩きだすことにした。
だんだんと地面は芝から鋪装された道路と変わっていった。
「ん?…メライト?…」
街の門には"ウェルカム!!メライトへ"と書かれていた。
賑やかな街だな…と思いながら歩いていると
「おい!ガキっ…待て!」
「っだから、俺はなんにもしちゃいねぇよ」
おいおい…よくあるパターンじゃねぇか、どうせ俺がこの人の無実を証明すんだろ…
とぼやきながら
「ちょっと待ってくださいよ、この人、なんもしてないって言ってるじゃないですか」
と言ってみた。すると俺はものすごい形相で追いかけていたおじさんに睨まれた。
「あんた、見かけない顔だね…まさかシューベルの軍人じゃないだろうな」
シューベル?軍人?
よくわからない単語を連呼され頭が回らなかった。
すると…
「ハハハ、じじぃざまぁみあがれ、ヘッへ…あんちゃんありがとよ…」
と、どこかに消えた…
って…予想と全然ちげーし
「おい!お前のせいでまた店の物が盗まれたじゃねぇか!どうしてくれんだ」
と、言われてもねー
こんなやりとり街のど真ん中で…恥ずかしいぞ…
いや、違う夢だからいいんだ…
ハハ…は…はぁ…
冗談きついぜ…