「あの…申し訳ありません…」
と、謝るしかないだろう
「…んまーあんたも悪気はなさそうだしね、んであんた何者なんだい?」
とおじさんは言った。
「えっと…た、旅人です」
とっさに出てきてしまった…何を言ってんだ、俺は
。
「旅人にしちゃえらく変な格好だね…
んまーここメライトはいい街だから、ゆっくりしてきな。」
あ、はい…と小さな声でつぶやいた。
とにかく何がなんだかわからないまま、宿を探してた。疲れて死にそうだ。
そのときだった。
俺は忍者のような格好をした人に誘拐された。
「ちょっと、あん…」
「喋るんじゃない! さもなくば貴様の首を飛ばすだけだ。」
こっえー。首を飛ばすだけだ、だって…
とにかくその人に身を任せ気づいたら建物の陰に連れてこられた。
「んったく、なんなんすか?」
すると忍者のような人は
「貴様からはこの世界の人間とは別の気が感じられる…何者だ…」
「え、いや…」
旅人とはさすがに言えなかった。
「よくわかんないんす、気づいたらこの世界にいたっていうか…」
「貴様はどこからきた、いや、いつから来た?」
「えっと…2010年?」
すると、顔の大部分を隠していたこの人もさすがに驚きが隠せないと、わかった。
「に、2010年だと…貴様、今が何年か分かって言ってるのか?」
いや、わかるわけねーだろー
「分かんない…す」
「4020年だ…」
は!?…ここでも、空いた口が塞がらない、が出るとはな…
「貴様、なぜここに…ま、まさか宇宙人じゃ…」
バカ言うな…
何故にこんなことになったんだー!