哲彦が、麻由とのデートをしている頃に、これから店に行く『りお』から、メールがきた。
〜お久しぶりです。ちょっと、1人で、お茶してて、寂しかったんで、メールしちゃいました。私は、なかなか関東には行けないので、9月が待ちどおしいですよ。なんか、つまらないメールですいません〜
とゆう内容だ。
珍しく『りお』の方からメールがあったので、義人も、すぐに返信した。
そして、もう1人からメールがあった。
哲彦からである。
「これから、店に行くよ」
とゆう内容であるが、シンプルに「行ってらっしゃい」と返信した。
哲彦は、さっきから、1時間ごとに、義人にデートの状況をメールしてきていたのだが、仕事中のため、チェックしていなかった。
その細かさに、多少あきれていたのだが、『りお』からのメールで、少し安心した。
そして、もう1人、『由美』からメールがきた。
(彼女からメール?珍しいなぁ。何だろう)
『由美』からは、珍しいので、メールを確認した。
「お久しぶりです。最近は、店の手伝いも忙しいので、ちょっと寂しいです。義人さんは、こっちに来る予定は、ありますか?…実は、お願いがあるんですが…」
「何?『由美』さんの、お願いなら、聞くよ」と、返信すると、すぐさま『由美』から返信があった。
「実は、○○の大ファンなんです。こっちには、売ってないグッズが、東京の○○って、ところで、売っているみたいなんで、買ってきて欲しいなあ…って。厚かましくてごめんなさい。…私、そっちに知り合いがいないんで、…つい。無理…ですよね?」
とゆう内容だ。
由美は、親の仕事を手伝っている都合上、なかなか遠出が出来ない。
だからこそ、友人意外で、コミュニケーションを取れる者が、極端に少なく、そんななか、義人達に出会えたことを、幸せに思っていた。「おやすいご用ですよ。サラダサービスで(笑)こんなことだったら、俺を利用してくれて、構わないから」と義人は返信した。
(俺は、結局…こうゆう役回りなのかな…)
由美は、「ありがとう。サラダでも、ランチでも、サービスしますよ」と返信した。
義人は、自分のお人好しさを、嘆いたが、由美や、かすみの思いを、知る由もなかった。
そして哲彦も、下原文子が、今以上に距離を縮めたいことを、知る由もなかった…