優のコメントは次のように続いていた
『お前らはこれがTVで報道されていると思っているだろう?しかし、これは警察からハッキングしたもの……実際に民間に流れている情報はこの十分の一だ。流れている情報は男性四人の遺体が繁華街の路地裏で発見された……としか報道されていないのだ。生徒手帳のことも銃殺のことも……それに警官が発見したことも報道していないのだ。普通の事件ならば死因くらいは報告するはずだ。だが、発見者が警官とか死因は公表していない。これは明らかにおかしい。それにおかしいと言えばこれは百人に数人しかいないが、青山雪野……お前は普段生徒手帳は鞄に入れているか?家に置いて行っているか?それとも胸ポケットにいれているか?この三つのうちどれかに当てはまっていればお前が犯人ではないということが二%くらいだが証明される』
優が、雪野の無罪を証明出来る内容が描かれていたので、京都達はさらに注目した
『警察はどうやって女子高生が大の大人を四人も銃殺できたのか?ということだがそれの見解は青山雪野が色香を使って男性四人を呼び押せて至近距離で発砲したとみている。これでいけば返り血も浴びるし生徒手帳が外にあれば返り血がつく………がさっきの3つのどれかに当てはまれば生徒手帳に血が付くのは不可能だ』
そこまで読み終えるとすぐに京都は雪野に「どれか当てはまった!?」と、聞いてみると「私は胸ポケットにいつも入れてるよ」と、嬉しそうな表情で答えた。しかし、続きの文章を読むと雪野と京都は愕然とした。
『なお、胸ポケットにだけはしゃがんだ時に落ちとも考えられるから厳密にいえば二つだな。しかし、現場にあったということは胸ポケットか、その他以外ないということだ』
と、付け加えがあった。その文章を読んだ二人は……
「((結果が分かっているんだったら書くんじゃない!!!))」
と、二人で優に対して握りこぶしを作っていた。二人は落ち着こうとして携帯をもう一度見るとまだ、先があったので読み続けることにした。