地方デパート物語・7

まこ  2010-02-27投稿
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ようやく
何とか…
仕事をこなせるようになってきたある日…

仕事帰りのお客さまで混みあう店内

一人の若い誠実そうな男性のお客さまと目が合う

そらす…

おいおい…

…どうしよう

あきらかに
何か探してる

せんぱ〜い…
お客さまですよ〜

みんな接客中…

また
目が合う

視線が
「お願いします」
って言ってる…

私…未熟物なので、お役に立てるかどうか…
ドキドキしながら近付くと、女性へ靴を送りたいのだけど…選んでもらえますか?

えぇぇー(°□°;)

責任重大だっ!

泣きそうになりながら何点かお持ちする

いまいち納得してない
失礼ながら…
あれこれ聞きまくった
年齢はおいくつ位ですか?
どんなタイプの方ですか?
普段のスタイルは?
髪型は?何色のお洋服が多いですか?
本当に申し訳ないくらい聞きまくった…

それに対して
とても丁寧に答えてくれた…嬉しかった!
いい人だぁ(*^o^*)
イメージが掴めた!

アレしかない!

おすすめしてみる

表情が緩んだ
決まりっ♪

心を込めて包装した

気に入って頂けるといいですね♪

とても満足した笑顔を見せて頂いて、本当に嬉しかった…

数日後…
あの時のお客さまが来店された

あっ…
合わなかったかなぁ
気に入ってもらえなかったのかなぁ…

ドキドキしながら近付くと…

後ろに女性が!
足元には…
あの靴が!

先日はありがとう
彼女にとても気に入ってもらえました。

デザインも好きだし、サイズもぴったりでした。ありがとう☆

お二人にお礼を言われて、テンパった

良かったですっ(嬉)
彼女のハートを掴めましたねっ!
心の中で叫ぶ…

ほんの気持ちですが…選んでもらったお礼にと菓子折りを頂く

いえいえそんな…
頂けないですっ!

て、店長ぉ〜(泣)
どおしたらいいですかぁ…

結局、有り難く頂いた
律儀な方だった

とてもお似合いのお二人だった

幸せな気持ちでいっぱいになった

この仕事
選んで良かったな…


つづく

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