今日は僕が産まれた日
だから不本意ながら祝おうか
今日は僕が笑った日
だから孤独に浸りながら笑おうか
今日は君と出会った日
だからいつもより空は青いの
今日は全てを失した日
だから窓から雨を見つめているの
ねぇ 神様 僕にまだ希望があるなら
ささやかな優しさ 一つください
もう 空を見ても 虚しいだけ
届かない 輝きに 眼を塞いだ
訪れる春を待てずに蕾は枯れ落ちて
二度とは咲かないだろう 土に埋もれる
眼の前の桜ばかりが囃し立てる落日
「オマエは失敗作だよ」 茎を掻き毟る
今日は僕が犯された日
だから手首に刻んだ哀しみの痕
今日は君に裏切られた日
だから涙を飲んで君を………
ねぇ 神様 この世界が平等ならば
罪人の僕にもその笑顔は降り注ぎますか
もう 明日を待てど 苦しいだけ
叶わない 望みは 痛いから
眠らない哀しみに寄り添い生きる
無情の果ての独り妄想遊戯 気持ち悪い
眼の前の現実ばかりが圧しつけた朔日
「消えてしまえ..」 心は痩せ細る
訪れる春を待てずに蕾は枯れ落ちて
二度とは咲かないだろう 土に埋もれる
眼の前の桜ばかりが囃し立てる落日
「オマエは失敗作だよ」 茎を掻き毟る
たった一度の過ちが狂わせた花の人生
多くを望まなければ 小さな幸福を得られた?