「お邪魔しまーす…」
高峰智の家はあたしとあまり変わりないアパートだった。
ガチャッと鍵を開けて入っていく高峰智の後に着いて彼の家の中に入った。
高峰智はリビングに行くと上着を脱いでソファーに座った。
「早く入ってくださいよ」
「あ、はいっ」
リビングの入り口でつっ立っていたあたしを見て言った。
あたしも上着を脱いで床に座った。
結構キレイに片付いていた。
ってゆうより物が無いのか。
もっとマンガとか色々ごちゃごちゃしてるのかと思ったけど…。
「…」
THE 沈黙。
あたしはふと時計を見た。
針は20時10分を指していた。
「風呂、行けば」
「へ?」
急に話し掛けられたから変な声が出てしまった…。
「俺、たいてい朝入ってるから、良いっすよ」
そう言って高峰智は隣の部屋にあったベッドに入ってしまった。
こーいう場合はどうしたら良いんでしょうか…?
素直に入るべき?
「…」
良いや、入ろ!
あたしはどうせ高峰智だし!と思いシャワーを借りることにした。