今日は2駅分のバスには乗らず、お散歩をしてみた。
ただ川沿いをずっと歩き続けてみた。
鴨とか鯉が気持ち良さそうに泳いでいて
あたしは鴨が何度も川に潜るのを見た。
実は鴨が潜るなんて初めて知った。
ただ、それだけかもしれないけれど日頃のこんな散歩で何かを発見出来ると嬉しい。
川はとても濁っていた。
鴨や鯉がかわいそうになった。
そんな風に歩いていく度に、川の汚れはどんどんと透明に似た色に変わっていった。
それには少し安心した。
別に綺麗にしてあげてる訳でもないのに勝手に喜んでしまう。
なんて勝手な人間。
透明になった川には黒い鯉の魚群の中に金色の鯉が一匹光って泳いでいた。
あたしはこうして鴨や鯉の話を語ってはいるけど決して好きとは言えないのが本音。
けれど金色の鯉が気になった。やはり何か違うのかと興味があった。
人気者であるのか。
嫌われ者であるのか。
人気者であるのだろうと、あたしは勝手に考えながら川の金色に目をやっていた。
金色の鯉はどうやら嫌われ者のようで周りの黒い者達は逃げていくように去っていった。
間もなく歩いていると、川に真っ黒になった猫が横たわっている様に見えた。
あたしは肝心な事に目が悪く、そこらへんにはゴミも多くあったので、それが猫の死体で無い事を心で祈るしか出来なかった。
さて、お散歩の続きをしよう。