蚊が死ぬ
僕が死ぬ
蚊を殺す
人を殺す
それは大してかわりない
それは、社会を通じてのみ意味がかわるだけ
罪もない罰もない
それはただ社会がするだけ。心がするだけ。
善もない。悪もない。
それは勝手に決められた、常にゆらぐもの
そしたら、僕は死ぬのか殺すのか?
こう考え、死を思うとき、無限の彼方に飛ばされる
実験的に宇宙に飛ばされたソ連の犬の気持ちになる
誰もいない、何もない。無駄にただ広く暗い空間で静かに死を待ちつづける恐怖心。
何事にも意味がない。解釈されることなく、意味が生じることはない。