時は西暦3775年。
人類は自らの絶滅を免れるため環境が悪化した地球を捨て、遥か７万光年ほど離れた星に移住していた。
そこでは高度に文明を発達させた人類がその星との生態系のバランスを保ちながら調和の取れた生活をしていた。
環境は地球とほぼかわりなく市街地は超高層ビルのみがたくさん建ち並び、車専用の道路も全て地上百メートルの位置に取り付けられている。地上は全て歩行者専用道路と巨大な公園となっている。ただ一つだけ地球と決定的に違うことと言えば…。
『キシャアアアアア』
一般人「うわぁ！ばけものだぁ！たすけてくれぇ！」
街の地面をブチ破って巨大な甲虫の形した生物が現れた。
そう、この星には人に害を及す巨大な生物『グルド』が存在するのだ。かなり凶暴で肉食種が多い。ただ人類が移住してきた時からいたわけではないらしい…。
街を我が物顔で闊歩する巨大生物…。
人々は成す術もなく、逃げ惑う…。
『ゴオオオオオオオオオ！！』
そこに轟音と共に降立つこれもまた巨大な影。
しかしその影は明らかに生物ではなく、人の形をした機械…。言うなれば『ロボット』だ。
甲虫形グルド『キシャーッ！！』
バラバラバラ…
そのグルドはその存在を見つけるとすかさずその巨大な羽根で羽ばたき、体当たりを仕掛けてきた。
ロボット『！！』
キュイイイイイイイン
そのロボットは背中のバーニアを使い、その攻撃をヒラリとかわすと右腕手部に剣状のエネルギー帯を発生させ、それをグルドに切り付けた！
シュバッ！！
甲虫形グルド『キシャッ…キ…キ…キ……。』
体を横真っ二つに斬られたそのグルドはその場で絶命した。
人類はこうした未知なる脅威と戦うためにこのようなロボットを造り、各地でグルドと交戦している。
人々はこれらを『ストライカー』と呼び、称賛している。
ストライカーは対グルド用に軍が殺傷能力を上げるためのみに造った兵器であるが最近では一部民間にも出回り、悪用する者もそれなりにいるのだとか。
話はその一年後の西暦3776年から始まる…。
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