−ごめんな。アリス。やっと会えたのにな。一人にして。ごめんな。俺の大切なアリス−
貴方は誰なの?
どうしてボクの為に泣いてくれるの?
ボクは貴方のこと、知らないのに。
泣かないで。
夢の中の人−−
ボクの為に泣かないで。
ボクまで辛くなるから。
−ごめんな。アリス。俺はお前のたった一人の●●●になれなくて。ごめんな−
知らないのに。謝らないで。
だけど、何処かで懐かしいと感じている自分がいる。 嗚呼、ボクは貴方を知っているのかもしれない。
ねぇ、貴方の名前は?
−俺は×××。お前のたった一人の●●●になろうとした、愚か者だ−
あなたがそう告げると同時に貴方の顔が水を垂らした様に揺らぐ。
まだ伝えてないのに!
まだ知らないのに、貴方のこと!
まだ覚めないでよ!
ボクのそんな思いも虚しく、夢はやがて覚める。
ボクは現実に戻っていく。 まだ覚めたくないのに。
そんなボクに現実は真実を告げる。
嗚呼、ボクは・まだ夢・・・・・・か・・・・ら・・覚め・・・た・・・・・・くない・・・・よ。