LOVE WATER《ラブウォーター》6

REINA  2006-08-20投稿
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その後、真希とあたしは店を出た。

「真希、アンタはもっかい学校に戻りなね?」
『えー!!!サボりたあい!!…てゆーか姫依はぁ?』
「こんな早くに帰ったら真希は親が心配すんだろ?
あたしは別に親も心配しねえから、家に帰る。」

…真希は、ハッとしてうなずいた。
『…まじゴメンね、姫依。』
「ううん?全然余裕だし、慣れてっからさ。じゃね」

あたしは真希が学校へ戻るのを確認して、家に戻った。
―*―*―*―*―\r
「ただいま。」
と、言う瞬間に感づいてしまった。
たちこめる独特の匂い…
シンナーの香り・・・。

[・・・・あ、帰ったの?]
―前を見ると、煙草をくわえた女が立っている。
[あれ?時間早いじゃん。…アハッハー?サボリ?]
…女はヘラヘラ笑いながらあたしに煙草を勧める。
「いらない。」
…あたしはそう言って、女を睨みつける。
「ねえ兄貴、またやってんの?」
あたしは女にそう聞く。
[そーじゃないの?…日和≪ヒヨリ≫もそろそろヤバいわねー]
女は、煙草の煙を吐き出しながら言う。
[あのコ、もうそろそろサツに突き出そうかしら。]
…そう言いながら、煙草の火を靴で踏みつけて消している。

「…自分の息子、よく平気で警察に突き出せるじゃん?」
―この女は、

[だってウザッたいんだものーこの匂いー。]

―あたしの実の母親だ。







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