助けられた二人とちひろと伸昭は近所のファーストフード店に寄った
ち「ごめんってばー!“春”ちゃん」
秋「“春”ちゃう!“秋”!!」
ち「わーごめんなさぁい!」
伸「悪気はないねん。まあ許してやってよ。“秋”ちゃん」
頬杖をついてにっこり笑う伸昭を秋奈は横目で睨んだ
光「で?あんた達は何やってたの?」
ち「僕達ねー練習抜けてサボってた」
けだるそうにストローの袋をいじりながらちひろが答える
秋「サボり?」
伸「そう。なんかねーうちのお嬢様が口うるさくて。」
光「お嬢様?」
伸「そ!あのボーンのお嬢様」
秋「あぁ、あの子。」
ち「もーほんま厳しいねんで!『ちーちゃんそこ違う!』『もうまたちーちゃん遅い!』ってめちゃ怒んねん(;_;)」
指で目尻をつり上げ真似て見せた
伸「もうほんま恐い恐い。」
光「へー。大変そう。」
興味なさげに棒読みで答えた
ち「何、その顔ー!他人事と思ってるやろ!みっきー!」
光「いや、そんなこと…」
伸「ほんまみっきー達のバンドがうらやましいわ」
テーブルの上のポテトを見下ろしながら伸昭が呟いた