Invisible Answerer -ep14-

へたれもち  2010-03-06投稿
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…全く…何を言ってるの
…そんなの当たり前よ…
少なくとも産まれた時に
誰でも知ってるはず。

「…僕は…。」

「何…?」

「殺す事しか出来ない…
…のか?…もし…
それしか出来ないなら。
せめて…痛みを感じ…
させずに…。」

「そんな…事はない…。
私の事助けられたよ?
あの時…。」

あれ?…寝言…ね…。
…もしかして、優しい
から…殺したくないの。

でも、殺してしまう…
だから痛みを感じさせず
…死を感じさせずに…。

それでも、自分の罪悪感
が消えるわけじゃない…
だから余計苦しむのね。

零はどうしてそんな道を
進んだの?なんでそう
なったの?

考えれば考えるほど
不思議になる。
理由が思い付かない。

でも、そんな事より…
今はゆっくり休ませよう
…。


「ん…。」

!?僕は何時間寝ていた
んだ!?…それに…。

「あら、起きたみたいね
…ゆっくり寝れた?」

何か香しい匂いがする。
…これは…コーヒー?

「寝れたましたが…時間
は…あとどのくらい
この階に…。」

龍堂は答えるより先に
コーヒーを差し出して
きた。

「今は気にしないで、
これ飲んで落ち着いて。
時間はまだあるから。」

?…違和感を感じる。
何だ…これは?今までに
感じたことないこの感じ
は?嫌ではないが…

「どうしたの?そんなに
見つめられたら…
恥ずかしいわ。」

…考えるのは止めよう。
知らないほうが…
知っても苦しむだけかも
しれない…。

「…何でもありません、
飲んだら先に
進みましょう。」

カップを受け取り、
コーヒーを飲もうとした
が…予想外に熱かった。

「猫舌?」

「…飲み物と食べ物は
早く摂取するように
してましたから…。」

時間…僕を常に縛って
きたもの…だ。
だが、今なら
悪くはないな…。

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